ご挨拶

代表取締役社長の横山弘介でございます。
平素は格別のご愛顧を頂きありがとうございます。

能登半島をわずか9カ月の短期間に相次いで襲った地震と豪雨は、わが国が4つの地殻プレートが交差する場所に位置し、アジアモンスーン地域に属していることで、今後も地殻変動と気候変動の双方の影響を強く受け続けるという過酷な現実を私たちに突き付けています。私は、私たちの未来が多重被災のリスクに晒されていることを痛感し、安全・安心な「あたりまえの暮らし」を守ることの大切さと難しさを再認識しています。

このような過去に経験のない激甚な自然災害の頻発に向き合い、改めて私は「而今」の精神、すなわち、私たち一人ひとりが今この瞬間を、それぞれの大切な人たちのために大切に生き、各々が繋がり続けることこそが、未来への確かな一歩になると考えています。

私たちは、21世紀に入り、既に様々な難題に向き合いながら、ときに苦痛や困難に立ちすくむことがあっても、また、ときに悲しみや無力感に立ち尽くすことがあっても、命ある限り、今この瞬間、人と人の絆を頼りに再び前に向かい歩き出すことができるのだということに何度も気付きながら、今、この令和の時代を歩んでいます。

土木事業に携わる私どもの社業におきましては、皆様の様々な未来への思いを結び、繋いでいくために、全国各地の被災地の早期復興をはじめとして、老朽化した構造物の維持補修対策、ダムの設備改修工事や機能強化工事、緊急輸送道路の整備に加え、たとえ感染症の蔓延下や激甚災害の直後においても、容赦のない更なる台風・豪雨の襲来や、大規模地震の発生などの多重被災のリスクへ対応する実効的な防災・減災対策など、未だ実に数多くの課題が与えられています。

横山基礎工事は現在、20mに及ぶ長支間の仮橋の河川内への通年存置にまで適用範囲を拡張した急速架設技術のLIBRA工法をはじめ、自然の大流量・大水深・高波浪の河川・海洋施工や、運用中のダムサイト特有の人工的な大水深や高流速などの締切に対応するための国内最大の杭径1200mmのダウンザホールハンマによる岩盤掘削技術、長大橋の最新の耐震化に対応した鋼管杭や鋼管矢板を硬質地盤へ大口径かつ大深度に直接圧入する技術など、多種多様な現代的課題に挑む独自の最新技術により、これからも施工現場の基盤を支える重仮設工と構造物を支える基礎工の急速施工を軸に、皆様の工事計画を力強くサポートし、エッセンシャルワーカーとしての責務を果たす企業であり続けたいと願っています。

社員一同、皆様のお役に立てるよう全力を尽くしてまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長
横山 弘介

経営理念

而今共栄

一人ひとりが、今ここを大切に生きることで、すべての人が共に栄える未来を築く。