大口径大深度鋼管埋設工法
先端に掘削ビットを取り付けた鋼管杭を直接回転埋設する工法
NETIS登録番号
KK-110034-AG

工法の概要

国内最大径のφ3200mmの全周回転式掘削機で、多様な地中工事に対応

必要に応じて大口径鋼管を岩盤層にも直接回転埋設ができます。

適用工種

  • 分水人孔の設置、地下河川への合流工事
  • 各種シールドの発進坑、到達坑
  • 高層ビルの場所打ち杭
  • 転石や岩盤掘削、障害物撤去工事
ゲリラ豪雨の洪水から都市を守る工事にも活躍しています
各種シールド工事の発進坑や到達坑の立坑築造にも利用されています

工法の特長

  • 新技術のケーシング内掘削は、油圧駆動の低騒音・低振動施工により市街地の夜間施工にも対応可能です。

排土と障害物撤去方法

  • スクリュードライバー工法

    スクリュードライバーの切削を、ケーシングの切削に先行して行います。スクリュードライバーの拡径ビットの切削軌跡が、ケーシングビットの切削軌跡を上回るため、ケーシングビットの摩耗を抑えられます。また、任意の位置でケーシング外周部の地盤を切削できることで、掘削中の周囲の地盤による摩擦抵抗を低減でき、ケーシングロック等の施工障害を抑えることが可能です。

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  • 回転スライド式ボトムシャッター(新開発)による排土効率の向上

    • 新開発の回転スライド式で開閉するボトムシャッターは孔底で掘削が完了すると、カプセルパイプの底蓋となり、所定の位置で排土するまで掘削土や濁水を逃しません。
    • 軟岩まで掘削が可能です。
  • A-CR工法 ケーシングパイプ中掘りコンクリート圧砕機

    地中にある既存の鋼管杭や鉄筋コンクリート杭および躯体等の障害物撤去には、騒音・振動・粉塵の問題や、これらの障害物を一度に大きな塊(かたまり)として吊り上げる時の、クレーンや吊ワイヤへの過荷重の問題があり、さらにこれらの制約条件下での従来の施工方法では、確実な工程計画立案・実施が困難であり、実際は計画以上の時間を要する事が多く大きな課題となっていました。

    この圧砕機は4枚の破砕刃をもち、各々の刃を独立した油圧シリンダーで作動させ、掴んだ障害物を確実に圧砕します。鉄筋コンクリートの破砕・切断や鋼管等の切断をケーシング内で行う為、騒音・振動および粉塵が著しく抑えられ、市街地の夜間作業も可能です。

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施工事例

  • 都市部の大深度の溜池幹線の立坑

    杭径 φ3070mm
    杭長 平均54.0m
    本数 5本
    地質 土砂・シルト・固結細砂
イプロス