A-CR工法 アブソリュート・クラッシング工法
ケーシングパイプ中掘りコンクリート圧砕機
NETIS登録番号
KK-070005-AG

建設技術審査証明 建設機械施工技術: 第2001号

工法の概要

新時代の地中障害物撤去工法が誕生!

地中にある既存の鋼管杭や鉄筋コンクリート杭および躯体等の障害物撤去には、騒音・振動・粉塵の問題や、これらの障害物を一度に大きな塊(かたまり)として吊り上げる時の、クレーンや吊ワイヤへの過荷重の問題があり、さらにこれらの制約条件下での従来の施工方法では、確実な工程計画立案・実施が困難であり、実際は計画以上の時間を要する事が多く大きな課題となっていました。

この圧砕機は4枚の破砕刃をもち、各々の刃を独立した油圧シリンダーで作動させ、掴んだ障害物を確実に圧砕します。鉄筋コンクリートの破砕・切断や鋼管等の切断をケーシング内で行う為、騒音・振動および粉塵が著しく抑えられ、市街地の夜間作業も可能です。

適用工種

  • 地中障害物や地下構造物の撤去に適用できる。
  • 具体的には新設杭打設の障害となる、既存杭(基礎杭)の撤去、地中連続壁の部分撤去などに適用できる。

工法の特長

  • ケーシング内で破砕するため、破砕物が飛散しない。

  • ケーシング内で所定の大きさに破砕するため、掘削クレーンの負荷を軽減できる。

  • 油圧駆動アームの開閉により圧砕するため、低振動・低騒音施工が可能。都市部での深夜作業も可能です。

  • 油圧破砕機の圧砕力ばかりでなく、全周回転掘削機の強力な回転力を加える事で、靭性の高い障害物をねじ切る事も可能です。

  • クレーン吊り下げ式の装置であるため、油圧グラブ(ハイドログラブ)への取り替えが自在となり同時排出が可能です。

壁状障害物の撤去 / 円柱障害物の撤去
A-CR機をケーシング内に挿入セットし、圧砕する。
また、状況に応じ油圧アームで障害物を掴み、ケーシング揺動によりねじ切って排出する。

排出された地下構造物

施工事例

  • 雨水調整池建設工事における地下構造物撤去工

    杭径 φ3000mm / φ2000mm
    掘削長 平均15.1m / 平均10.6m
    本数 317本 / 20本
    障害物 鉄筋コンクリート・鋳鉄管・木杭
  • 旧橋架け替え工事における橋台基礎撤去工

    杭径 φ3000mm
    掘削長 平均19.3m
    本数 16本
    障害物 ケーソン・鉄筋構造物・躯体
イプロス